唐津ゲストハウス 鳩麦荘
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冬眠してる?

14/2/2021

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文芸誌『新潮2021.3永久保存大特集 ー創る人52人の「2020コロナ禍」日記リレー』を市内の書店で購入した。都心部では初版完売、重版出来待ちとのこと。コロナ禍の一年、滝口悠生や柴崎友香、植本一子など、とにかく同じ時代を生きるだれかの日記を読み、そうして心を落ち着けてきた。他者の気持ちをありありと感じ、身を委ねることの心地よさに浸っている。過去に経験したことのない事態にあまりにも脆く面食らうわたしたちはときどき言葉を失い、ただ無力にやり過ごすことしかできない日常を消化してくれる言葉を探してしまうのかもしれない。感情さえ消費することを望んでいる自分に失望しつつ、それでも読むことも書くこともやめられずにいる。昨日、一日の新規感染者数が2,000人を下回った。これが少ないのか、どうか。何人を下回ったところで以前のような生活に戻れるのか。そもそも数字に信用と意味はあるのか。実感が伴わず、何もわからない。規模を縮小した営業形態になり、ちょうど一年である。ちょっと開けたりしばらく閉めたりして感じたことは、密集や密接を回避することは限りなく難しくて、もしそれに重点を置くのなら、ゲストハウスはゲストハウスたり得ず、わたしの心もまた、今この時期にゲストハウス然とすることに躊躇し、釈然としない気持ちを抱いてしまっている。わたしは臆病者だから、やっぱり感染したくないし、こわくてその先の将来は考えられない。自分や他者を感染させず、生活を延命するためにわたしたちはいろいろな団体から支援を受けている。だから当分は夏ごろからひっそり取り組んでいる宿のリニューアルやわたし自身のリフレッシュというか再定義というか再構築というか、そんなものに専念しようと思う。宿のほうはこつこつと設備投資したりしていて、今はそれに加えてホームページやSNSの見直しをしているところ。現段階ではSNSを減らし、ホームページを縮小移設する代わりに時代遅れ甚だしいプッシュ配信の代名詞、メールマガジンなぞを始めようと考えている。一年かかってようやっとちらと見えた一つの光ある道すじ。遅すぎる冬眠。いつもと変わらないわたしの長い前口上。それではみなさんまた来る春に会いましょう。
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